主張

底辺の仕事ランキングを論破する

「底辺の仕事ランキング」というネットの記事が絶賛大炎上中。

とある就職情報サイトが、“底辺の仕事”と題して12の職業を紹介し、それぞれの職業が、“底辺”とされる理由などを紹介していたとのこと。

現在その記事は絶賛削除されてるみたいだけど。

俺も実際に記事の内容を見たワケじゃなく、「概ねこんなことを言っていたよ」っていう記事しか見てないからなんとも言えんけど、少なくともちょっと見た感じでは差別の意図があるような感じではなかった。

一般論として社会的になんとなく底辺と見られているような職業を紹介する趣旨だったり、「底辺職と呼ばれている職業は社会を支えている人で、そのような人がいるからこそ、今の自分があるのだということに気がつきましょう」という言葉の後にランキング発表がされていたりと、特定業種を差別する意図はなさそうだという感じの印象を受けた。

だから、差別意図はなかったけど、「底辺の仕事」っていう表現に対して不快に思う人がいっぱいいて、絶賛炎上してしまった感じかな。

まぁ、正直炎上しても仕方ないとは思うわ(笑)

だって底辺って言われるとなんか見下されている感じがするもんね。

俺もわけのわからん記者がクーラーのかかった部屋で呑気にあなたの仕事は底辺ね☆とか言ってきたら「ざけんな!スカタン会社のポンコツ記者ごときが勘違いすんなよ」ってムカつくと思うわ。

「底辺の仕事」と一言で言っても、まず何を基準に底辺と言っているかという問題がある。

給料が高いか低いかで判断しているのか?労働時間が多いか少ないかで判断しているのか?なりたい職業ランキングで上位に入るような仕事に就けたか否かで判断しているのか?

俺が思うにこの「底辺の会社ランキング」の記者は、ブルーカラー = 底辺、ホワイトカラー = 勝ち組という風に判断していると思う。

以下が底辺の仕事ランキングで紹介された12の職業。

  • 土木・建設作業員
  • 警備スタッフ
  • 工場作業員
  • 倉庫作業員
  • コンビニ店員
  • 清掃スタッフ
  • トラック運転手
  • ゴミ収集スタッフ
  • 飲食店スタッフ
  • 介護士
  • 保育士
  • コールセンタースタッフ

つまり、頭を使う職業に就いている人は勝ち組で、肉体を使う職業に就いている人は底辺だという評価基準だと思う。

確かに頭を使う職業の方が給料が高くて、肉体を使う職業の人の方が給料が低い傾向にあるというのは事実だろう。

そういう給料面という意味でいわゆる「底辺」と言っているのなら、言い方の良し悪しはあるにしても、これはまぁ間違いとまでは言い切れないだろう。

でも仕事は給料面だけで論じれるものでもなく、ここから俺は「底辺の仕事ランキング」で挙げられた12の職業が本当に底辺なのか?社会にとって汚れ役であり、尊敬される職業ではないのか?という角度から論じてみたい。

差別意識やバカにされたと感じて怒っている人たちがいっぱいいたらしいからね。

結論から言うと、頭を使う仕事も肉体を使う仕事も社会にはどっちも必要で、ブルーカラーが底辺でホワイトカラーが勝ち組だという括りは正直ピント外れ。

例えばヒトの人体で考えてみると、「脳みそは勝ち組だけど、足は地面を歩くという地味なことしかしてないから足は底辺だ」って言っても我々にはどっちも必要であって、じゃあ足がなくてもいいという話にはならない。

両方人体には必要なものであって、これは単純に優劣を語れるような話ではない。

それぞれにそれぞれの役割があって、人体を構成する各パーツがそれぞれに与えられた役割を果たすことで人間はスムーズに生活を営むことができるようになっている。

だからこれは優劣とかじゃなくて役割分担の話。

社会も一緒。

医者にはその知識を使って患者を助ける役割がある。

大工にはその体力を使って人々が安心して暮らせる建物を作る役割がある。

こんな風にそれぞれの職業にはそれぞれの役割があり、色んな人が各自の役割を果たしていくことで社会が豊かに回っている。

だからどんな職業に就いていようが、俺(私)は社会を支えているんだという気概を持って堂々を働いていけば良いと思う。

そうそう、コロナ給付金支給の対象外とされた性風俗業の事業者が「それって職業差別やろがい!」って国を訴えた裁判で、裁判所が「風俗業とその他の業種を異なる取り扱いをすることには合理的な根拠がある」って言って訴えを退けたらしいけど、底辺の仕事ランキングよりもそっちの方がずっと問題やろ!

これはシンプルにパーフェクトな職業差別。

「客から対価を得て性的好奇心を満たすようなサービスを提供するという性風俗業の特徴は、大多数の国民の道徳意識に反するもので、異なる取り扱いをすることには合理的な根拠がある by 裁判長」

だってさ。

こんなキレイゴトを言いながら裏では吉原に入り浸っていることを想像すると虫唾が走るね。

俺の道徳意識には性風俗業の人たちは全く反してないし、風俗を利用したことがある男性の割合からも大多数の国民の道徳意識に反しているとは到底思えない。

そもそも判断基準が道徳だなんて、そんなあやふやなもので判断されたらたまったもんじゃないわ!

性風俗業も自身たちの役割を果たして社会の役に立っているからこうして産業として成り立っているんだろうが。

ほんとヒドいよね。

表現が不適切であっても職業差別をしているワケではない底辺の仕事ランキングよりもパーフェクトな職業差別をしている日本の司法を糾弾した方がいいよマジで。

もし本当に司法の人たちが風俗に行ったことがないのだとしたら、社会経験として一回行ってみた方がいい。

そうすれば司法の判断も変わってくるかもね。

それか今回敗訴した風俗の事業者が控訴?上告?をして何回か裁判をやっていって風俗行ったことある裁判官がいる裁判所にあたったら違憲判決を出してくれるかもね(笑)

気が付いたら何の話をしとんねんって感じ。

話の最後の方で俺のオツムが底辺だということが証明されてしまったな。

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