主張

「多数決は問題点だらけ」は暴論!多数決があるから物事は前進する

誰でも一度はこれまで多数決を使って物事を決めた経験はあるのではないでしょうか?

職場や学校や友達のグループなどで物事を決める時、さらには国の規模で物事を決める時にも多数決は使われます。

このように様々なシーンで使われている多数決ですが、一方で問題点を指摘する意見も色々あり、「多数決で物事を決めるのは良くない!」と声を上げる人は少なくありません。

少数意見の抹殺だ!」とか「少数意見をもっと尊重しろ!」とか「多数決だからといって正しいとは限らない!」などと多数決を否定する意見はよく聞きます。

多数決だと結果的に少数派の意見が無視されちゃうから、多数決ってどうなんだろ……?って正直思うわ。

なんでも多数派の思い通りにできるような仕組みは良くねえと思うけどな

しかし、僕は物事を決める上で多数決という仕組みはなくてはならないと思いますし、多数決があるからこそ物事が決まり、事態が前に進んでいくんだと思います。

では、その辺を以下で詳しく説明していきたいと思います。

多数決は正しさを決めるものではない

そもそも、多数決は「どれが正しいか」を決めるものではありません

多数意見が正しいとするものでもないですし、少数意見が間違っているとするものでもありません。

多数決とは、一旦こっちの方にしてみよう」という程度のものなのです。

どういうことかと言うと例えば、とあるグループで犬山公園に行くか猫山公園に行くかを決めるとします。

この「犬山公園に行くか猫山公園に行くか」という問題は、数学の問題のようにコレだ!という一つの解答があるワケではありません

どっちの公園に行きたいかは人それぞれであり、犬山公園に行きたい人もいれば猫山公園に行きたい人もいます。

このように正解がない、もしくは現時点で正解が分からない問題についてどっちにするべきかを議論していても延々と答えは出ず、気が付いたら1日が終わってしまっているでしょう。

最悪の場合議論が決裂して、どこにも遊びに行けずに終わってしまうこともあり得ます。

このような時、正解がない問題に決着をつける時に使う道具こそが、多数決なのです

多数決を使えば一旦どっちに行くかの答えが出るので、ずっと話し合って結局1日が終わってしまうなんてことはありません。

とりあえず状況を前に進めることができます

多数決は、「とりあえずこっちの方に行ってみようか」と物事を前に進めるために使われるのです

どちらが正しいか正しくないかを決めるのではなく、あくまで事態を前に進めるために使われるのです。

確かに、意見が割れるような選択肢について「こっちがいい」とか「あっちがいい」とかずっと言っててもキリがないもんね。

それに猫山公園に行きたかった人も、犬山公園に行ってみると意外と面白かったって言うかもしれないしな

この世の中には正解の分からない問題、個人個人の考え方の違いで意見が分かれる問題がたくさんあります。

そういった問題を解決するためにも、一旦方針を決めなければいけません。

そして多数決という仕組みを使えば、一旦は決めることができます

このように、多数決は「決める」ことに重きを置いているのです。

多数派の決定には少数派も服することが大切

しかしやはり、多数決で物事を決めると必ず「少数派の意見も尊重しろ!」とか「少数の意見を抹殺するな!」というセリフが飛んでくると思います。

確かに少数派の意見も尊重する必要はあると思います。

しかし多数決で物事が決まった以上、少数派の意見よりも多数派の意見を尊重しなければいけないのではないでしょうか

少数派の意見の尊重も確かに大切ですが、しかしそればかりを主張していると物事は前には進まず、結局何もできなくなってしまいます

じゃあどうするのかと言うと、多数決での多数派の決定に従って物事を一旦前に進めてみるしかないと思います。

正解が分からない問題を考える上で自分の考えが絶対的に正しいというのは思い上がりだと思いますし、多数決の決定に少数派が全く従おうとしないのであれば、そこでその集団の秩序は崩壊してしまうでしょう

道に迷った時に「右の道に行くか左の道に行くか」で多数決をとった後に少数派が「いや、こっちに行くんだ!」と反発して分裂していく姿を想像するとわかりやすいかもね!

「俺たちは猫山公園に行くんだ!」と言って多数決で決まった結果を受け入れない少数派の人たちは自分勝手な人たちだと揶揄されてもまぁ仕方がないとは思います(笑)

誰しも一人でこの世界を生きているわけではないので、他人と生きている以上は他人のことも考えないといけません。

なので、多数決という方法を使う際は、多数派の決定には少数派も服するという姿勢が大切になってきます

そうすれば議論で意見が割れたとしても、多数決後に集団は再びまとまることができるでしょう。

何が正解かなんて分からない問題も多いですし、だからこそ自分の意見が絶対に正しいとは思わず、多数決の決定にとりあえず従ってみることは大切になってくるんでしょうね。

謙虚な姿勢で他人の意見に耳を傾けないといけないよなー。
俺にはなかなかできねえけど

リンカーンの当選に少数派が反発し、そして南北戦争が勃発した

アメリカでは1860年の大統領選挙で、奴隷制度に反対していたリンカーンが大統領に当選しました。

リンカーンが大統領に当選したということは、彼は多数の人から支持を受けたということです。

しかし反対の少数派の人たちはそれでも奴隷制度を維持したいと思っており、奴隷制度に反対していたリンカーンが大統領に当選したことに反発し、少数派の人たちはアメリカ合衆国から離脱しました。

そして多数派だった人たちと少数派だった人たちの間で戦争が始まってしまい、最終的に50万人以上の死者が出る大規模な戦争になりました。

このように少数派の人たちが多数派の決定に従わない場合は、秩序が乱れ、大きな混乱が生じる可能性が高まります。

南北戦争の例はかなり大規模な例ですが、しかし小規模のグループなどでも多数決の結果に少数派が反発すれば、同じように混乱が生じるでしょう。

少数派は孤立して不利益を被らないためにも多数派の意思を尊重し、多数派の決定に服する必要があるとも言えると思います。

多数決を使う側の質も問われる

「多数派の意思が暴走することもあるじゃないか!」と言う人は、よくヒトラーが率いたナチスの例を挙げて多数決の危うさを指摘します。

確かに当時のドイツ国民の多数派がヒトラーを生み出しましたが、しかし当時のドイツの状況は普通ではなく、第一次世界大戦の結果、当時のドイツの国家予算の20年分(現在の日本円にして約200兆円)という莫大な賠償金が科せられており、借金の返済が滞った時はドイツの領地を他国にぶんどられ、ドイツ経済ではハイパーインフレーションが発生して経済はボロボロ、その後も世界恐慌が発生して再び経済がボロボロ、失業率はなんと44%(失業者数600万人以上)にものぼり、当時ドイツが置かれていた状況はかなり過酷なものとなっていました。

そんな中で、旧来の政治を打破し、ドイツの再興を叫ぶヒトラーが民衆の支持を得ました。

経済がボロボロで国民の生活が苦しく、ドイツの領土は他国に持っていかれ、世界恐慌が起きても他国は自分のことしか考えていない、そんな状況の中でドイツ国民の怒りがヒトラーという怪物を生んだとも言えます

これは、ある意味良くも悪くも民主主義が機能した結果だと言えると思います。

民主主義は国民の意思を代弁するものであり、国民の不満や怒りの意思をヒトラーが代弁したにすぎないとも言えるでしょう。

なので、ヒトラーの例を挙げて多数決自体を全否定することは少し話が違うと思います。

別に多数決自体が悪いというわけではなく、それは多数決を使う側のも同様に問題になってくるということだと思います。

例えば、包丁は腕のいい料理人が使えば人々を幸せにする料理が作れますが、人を恨んでいる人が包丁を使えば、最悪の結果を招きかねません。

包丁は使い方次第で善にも悪にもなり、これは多数決にも一緒のことが言えると思います。

やはりどんなものでも完璧なものはなく、メリットとデメリットは同時に存在しているということでしょうね。

同じ物でも使い方が変われば結果も変わってくるというのは、確かにある意味当然と言えば当然のことだと思うわね。

多数決は使う側の質も問われるものであり、繰り返しになりますが、ヒトラーの例を上げて多数決を全否定するのは少し違うと思います。

まとめ

以上、ここまで多数決を全否定するのは違うんじゃないの?という趣旨で記事を書いてきました。

そもそも多数決を全否定するんだったら、じゃあ他にどういう決め方があるのかを聞きたいです。

あみだくじで決めるのでしょうか?

それとも一部の学歴が高い人、エリートと呼ばれる人たちだけで物事を決めていくのでしょうか?

もしエリートだけで物事を決めることが我々にとって最も有益ならば、太平洋戦争は起こらなかったはずです

やはり僕は多数決が一番マシだと思います。

なので多数決に良い点と悪い点の両方があるにせよ、やはり最後は多数決で決める選択肢はなくてはならないと僕は思います。

完璧な制度なんて存在しないと思いますし、その制度の問題点だけをあげつらって制度自体を全否定するのは僕は違うと思います。

だってその制度を使うことでできることがあるのですから。

多数決は物事の正しさを決めるためのものじゃなく、その先に進むための方法だということが分かって、多数決に関する不信感みたいなものがだいぶ払拭されたわ!

多数決の決め方としては他にも「決選投票」や「ボルダ投票」といったやり方があり、多数決と一口に言っても結構奥が深いので、気になった方はちょこっと調べてみるのも良いかもしれませんね!

ちょっと興味あるけど、色々詰め込みすぎて頭痛いから、とりあえず寝るわ

多数決ってシンプルなだけに奥が深いですよね。

僕も長々と書いてて頭が痛いので少し寝ます。

というワケで、ここまで長々と読んでいただきありがとうございました!

See you next time(^^)☆

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