考察

物質的な豊かさと心の豊かさ

朝起きて寝ぼけながら布団の中でスマホでニュースを見ていると、「ダチョウ倶楽部 上島竜兵さん死去」という見出しの記事があって、一気に目が覚めた。

自殺が原因とのこと。

こういった誰もが知っているような著名人の自殺というのはいつも本当にびっくりする。

上島竜兵さん、お悔やみ申し上げます。

外野から見ていると彼ら彼女らは成功者であり、富も名声も手に入れ、人生が順風満帆であるかのように我々は自然と感じている。

けど、自殺という人生の最後の結末を見ると、外野から見ている彼ら彼女らと、彼ら彼女ら自身が感じていることとの間には途轍もないギャップがあるんだなと痛切に感じる。

容姿端麗な芸能人、周囲を笑顔にする芸能人、周りから評価され、尊敬され、色々な人脈も持ち、贅沢できるほどのお金も十分に持っている。

それでも自殺をするということは、そんな富や名声なんて関係がなくなるほど、それはそれはもう途轍もなく苦しんでいたということ。

僕も自殺の一歩手前まで行った経験があるから少し分かるけど、自分で命を経つほどの苦しみというのは本当につらくて苦しくて悲しくて寂しくて、苦しくて苦しくてたまらないものだ。

そんな想像を絶する苦しみを、富も名声も手に入れたいわゆる成功者の彼ら彼女らが味わっていたなんて、誰もがにわかには信じ難いだろう。

こういうニュースを見ると、つくづく富や名声なんて幸せには関係のないものなんだって思う。

幸せとは、心のあり方のことだ。

心がそれを「幸せ」だと感じればそれで幸せ。

心がそれを「嫌だ、楽しくない、しんどい」などと感じればそれで不幸せ。

ただそれだけのこと。幸せの仕組みはとてもシンプル。

だから極端なことを言うと、たとえお金が全くないホームレスであったとしても、日々生きていけることに感謝して幸福感を感じているのならば、その人はもう幸せだということ。

だから僕は富や名声を手に入れるよりも、幸せを感じられる心を手に入れることの方がずっと重要だと思っている。

我々の人生において、豊かさというものは「物質的な豊かさ」と「心の豊かさ」の二つに大きく分けられると思う。

物質的な豊かさの土台の上に心の豊かさがあるイメージ。

多くの人が日々の生活に困っていない今の日本社会では基本的に「物質的な豊かさ」は達成されていると思う。

そして物質的な豊かさが達成されているならば、その次の心の豊かさに焦点を当てることが大事になってくると思う。

たとえ生活に困っていなくても、面白いサービスが世の中に溢れていても、心が貧しくなればやがて命を経つほどの苦しみを味わうことにもなってしまうだろう。

じゃ、どうすれば心の豊かさを手に入れられるのかというと、これには色々なやり方があると思うし、自分で探していかなければいけない部分もたくさんあると思う。

でも僕の人生経験から一つ具体的なことを言えるとしたら、それは「苦労をたくさんした方がいい」ということと、「逃げ道を用意しておく」ことかなと思う。

僕は多分同世代の人たちよりも苦労をしてきた人間かなと思っていて、色んなしんどいことや理不尽な壁にぶちあってきた。

でもそれらを乗り越える過程で、人間として1周りも2周りも成熟できたと自分で勝手に思ってる。

それらの困難を乗り越える過程で人の痛みが分かるようになり、人の苦しみに心で寄り添えるようになった。

たとえば以前は当たり前に思い、むしろ鬱陶しく思っていた母親からの愛情に対して、今は本当に心の奥底からありがたみや幸せをしみじみと感じる。

なんでもない当たり前のことでも、今は本当にありがたい。

これが心の豊かさなのかなって、僕は自分の人生経験上そう感じている。

だから僕は過去に戻って人生を学生からやり直したいなんてこれっぽっちも思わない。

大切な人からの好意を当たり前のように受け取り、撥ねつけ、他人の痛みに全く無頓着で自分さえ良ければよかったあの頃の未熟な自分になんて到底戻りたいと今はもう思わない。思えない。

色んな苦労を経験して、他人の痛みや人生の苦労が分かるようになり、今は自分の本当に大切なものがハッキリと見えている。

だから、僕はあの時のしんどかった苦労に対して、今は本当に感謝している。

それがなければ、今の自分の心の豊かさはなかっただろうと思うから。

だから、こんな人生を歩んできた僕のアドバイスとして、心の豊かさを手に入れたいのであれば、色々と苦労した方がいいよって言いたい。

一日中Netflixを見ている学生よりも、若い頃に色々苦労をして今はコタツでゆっくり緑茶を啜っている60歳のおっちゃんの方が人生は幸せだろう。

要は、苦労の量は幸せの量に比例するんだろうなって思ってる。

それと同時に、苦労しても結局しんどくて命を絶ってしまえば意味がなくて、だから僕は苦労をすることと逃げ道を用意することをワンセットにしておかなければいけないと思っている。

人間が追い詰められてしまうのは逃げ道がないからだと思っていて、たとえば会社の残業やパワハラが酷くても会社を辞める選択肢が頭の中になければ、どんどん心が蝕まれていって最終的に命を自ら絶ってしまうだろう。

だからそんな時には「最後の最後にはもう会社を辞める」という逃げ道を自分の中に用意しておくべきだ。

だから、人生色々苦労はした方が良いが、同時にそれをやめたい時はやめられるようにしておくべきだろう。

とまぁ、これは僕なりの心の豊かさを手に入れるプロセスの紹介だったが、その他にも心のことだったら心理学を学んでみたりとか、色々なアプローチがあると思う。

だから心の豊かさ、幸せというのは結局は自分で探していかなければいけないものだろう。

幸せというのは心のあり方のことだから、結局は自分で何かを体験して、自分で実際に心を動かす必要がある。

僕も「幸せは心が決める」とか、「なんでもないことが実は本当に大切なこと」みたいなフレーズは学生の時から何回も聞いたことがあった。

だけど、それらは頭の中に知識として存在していたに過ぎなかった。

全く心が動いていなかった。

そしてその後実際に色んな人生経験をすることで、最終的に自分の心が動き、心の豊かさを手に入れることができた。

芸能人の自殺のニュースを見ると、心の豊かさが今の時代、これからの時代において超重要だなと思ったから、自分の思うことをガーッと書いてみた。

幸せって、案外なんでもない普通のことだと思ってる。

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